管楽器のトリルについて
管楽器のトリルについて、ちょっと書いてみようと思います。
まずベタ打ちだと、こんな感じですね。が、とてつもなく変ですね(笑) どこが変かと言うと、それはアタック音。
簡単に書くと、管楽器におけるアタック音とは息の吹き込み。なのでトリルの場合は、頭にのみアタック音が入ります(例外もありますが)。
ところがこの場合、音程が変わるたびにアタック音が発生しています(笑) つまり、音程が変わるたびに息を吹き込んでいることになるのでおかしいのです。それはそれで神業ですが(笑)、どちらかというとトレモロですね。
例えば「かえるのうた」の冒頭を例に挙げると、アタック音が発生するのは赤い部分のみです。まあ、強調したいような場合はこの限りではありませんが、あくまでも「一般的に」ということで。
と言うわけで、頭以外のアタック音をどうにかして消さなければなりません(または目立たなく)。それがこのテイク。音を微妙に重ねることにより、繋がりを滑らかにしてみました。が……まだまだアタック音が目立ちます。
音色のエンベロープをいじって2音目以降のアタック音を丸める方法もあるのですが、いずれにしても別の問題が出てきます。一般的に管楽器というのは、モノフォニックであり同時に1つの音しか出せません。つまり音が重なる時点で、この手法は嘘くさいわけです(笑)
そこでレガート機能。
この機能を使うと、音色がモノフォニックになり、自然なレガートを得られます。
音源にレガート機能が搭載されていない場合は、ベンドでもトリルをシミュレートできます。僕は昔からこの小技を愛用してまして、トリルはもちろん、ギターのハンマリングでも活躍してくれます。
まあ、このテイクではちょっと丸まってしまったけど(苦笑)、場合によってはレガート機能よりもリアルな結果が得られるのでお気に入りです。
コツは、必要最低限のベンドイベントを入力すること。全音トリルなら64と127、半音トリルなら64と96の繰り返し。決してイベントを補間していけません。補間すると、本当にベンドになってしまうので(笑)
ちなみにベンドの解像度を更に下げると、ギターやベースのグリッサンドがシミュレートできます。解像度を下げることにより、フレットを存在させることができるのです。逆に解像度を上げると、フレットレスベースで大活躍。
話しを戻します。トリルは、発音と微妙にずらすと味が出ます。その理由は、実際にトリルする際のプロセスをスローモーションで考えると頷けます。「息を吹き込む → 発音を確認 → トリル開始」 発音とトリルが同時に始まるよりも、ちょっと遅れた方が自然ですよね。
簡単に書くと、管楽器におけるアタック音とは息の吹き込み。なのでトリルの場合は、頭にのみアタック音が入ります(例外もありますが)。
ところがこの場合、音程が変わるたびにアタック音が発生しています(笑) つまり、音程が変わるたびに息を吹き込んでいることになるのでおかしいのです。それはそれで神業ですが(笑)、どちらかというとトレモロですね。
音色のエンベロープをいじって2音目以降のアタック音を丸める方法もあるのですが、いずれにしても別の問題が出てきます。一般的に管楽器というのは、モノフォニックであり同時に1つの音しか出せません。つまり音が重なる時点で、この手法は嘘くさいわけです(笑)
そこでレガート機能。
まあ、このテイクではちょっと丸まってしまったけど(苦笑)、場合によってはレガート機能よりもリアルな結果が得られるのでお気に入りです。
ちなみにベンドの解像度を更に下げると、ギターやベースのグリッサンドがシミュレートできます。解像度を下げることにより、フレットを存在させることができるのです。逆に解像度を上げると、フレットレスベースで大活躍。