メアリー女王の葬送音楽 (パーセル)
 ふと思い立ち、パーセルの「メアリー女王の葬送音楽」を打ち込みました。滅多に人様の楽曲は打ち込まないのに、一体どういう風の吹き回し?
 やはり、映画「時計じかけのオレンジ」が好きだからでしょうか。なんたって、僕をクラシック好きにさせた作品ですから。



 ご覧のように原曲は金管4本とティンパニー(もしくは太鼓)の編成。シンプルですね。てか、2番目の演奏、めっちゃかっこええ!

 さて我がアレンジ。最初は同様の編成で打ち込んでいたのですが、気付いたらいろいろと手を加えてました(笑)
 まずは前半を木管にチェンジ。静かに入るには、金管よりも効果的なのではないかと。女王様のレクイエムでもありますしね。
 そして後半の盛り上がりを、金管メインのトゥッティに。が、派手にするのは本意ではないので抑え気味に。荘厳さを出せればと。
 と書きつつスネアのロールやシンバル、ラストに大太鼓を一撃と派手要素も少々(笑) スネアについては、「展覧会の絵」の「牛車」のような効果を狙ってみました。
 さて木管、金管とくれば、弦もアピールしたいところ。が、金管に埋れて、特にヴァイオリンが聞こえない。オクターブ上げる手もあったのですが、きっとトランペットとぶつかる。それに荘厳さにも欠けてしまう。そこでコーダの手前で、一旦金管を抜くことにしました。
 困ったのは、最後のティンパニーのロール。たかがロール、されどロール。締めの部分、且つソロでの見せ場なのに何ともショボイのです。ピッチが微妙にズレているし、低域が足りない。そこで、オクターブ下のロールを薄く足す。が、それでも微妙なので、原曲にはない抑揚をつけてごまかしました(苦笑)
 ちなみにこの楽曲、「時計じかけのオレンジ」のサントラを買うまで、ウォルター(現ウェンディ)・カルロスのオリジナルだと思ってました。
 しかも初めて原曲を聴いた時は、あまりのシンプルさに驚いた記憶が。今ならそのシンプルさに共感できるのですが、当時の僕はカルロス版の方に傾倒してました(笑)

 と言うわけで、我がアレンジはいかがでしょうか? 後日、SoundCloudの方でも公開したいと思います。

2/2/2014 00:21 music orchestra

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