Embertone Blakus Cello
さて、ようやくBlakusの習作が完成。去年の11/13(発売日)に購入したので2ヶ月。今の今まで試行錯誤してました。
■レガートの遅延
まずつまづいたのは、レガートの遅延。とにかく、これをご覧ください。Friedlanderもそうだったのですが、かなりもたるんですよ。
Friedlanderを使用した時はノートを繰り上げることにより対処したのですが、1音1音微調整しなければならなかったので死ぬかと思いました(笑) たった1パートでこれだから、弦カルなんてやったらどうなってしまうんだろうか……。
そもそも、そういう面倒臭い使い方で合っているのか? 本当は、もっとスマートなコントロール方法があるのではないか? はたまた、Logicとの相性が悪いとか?
なので、このSpeedセクションはいじらないことにしました。となると、やはり1つ1つノートを繰り上げるしかないのか? 本当にみんなそんな労力を注いでいるのか?
そこで先人達の作品を、片っ端から調べてみることに。まあ、「片っ端」といえるほど資料はないのですが……。
まあ、この音源はリアルタイム入力らしいので、編集の手間よりも演奏にコツが必要そうですが。
■アタック感
というわけで、もたりは仕様で特にこちらの環境による不具合ではなさそう。なので、諦めてレガートの遅延は繰り上げで対処することに。
次にブチ当たった壁は、非レガート時のアタック感。ぴったり並べた状態だとレガートになってまうし、ノート同士を離すと音が途切れてしまうし。さあ、困った。何か打開策はないものか?
そこで思いついたのは、アタック感を出したいノートの直前でPoly modeに切り替える方法。これならば、音が途切れることなくアタックが得られます。が、画面がキースイッチだらけになってしまう(苦笑) んー、もっとスマートな方法はないものか?
結局、アタック感を出したいノートと、直前のノートの間隔を空けることにしました。テンポにもよりますが、意外と48〜64分休符とかでも「空き」と認識してくれるので、少なくとも聴感上は音が繋がったままアタック感を得られます。
■基本
この基本に気付き、ようやく前に進めるようになりました。散々試行錯誤したのに、実はこれだけで良かったのです(苦笑)
■完成
というわけで、Blakusの習作です。
「チェロとピアノによる小品集 第1曲」
「チェロとピアノによる小品集 第1曲」
いかがでしょう? レガートの質がまるで違いますね! Gofrillerの方はボウチェンジという概念がないので、その辺もBlakusに比べると無機質。ビブラートもタイプや深さ、速度をコントロールできるBlakusの圧勝。
実はBlakusの音を初めて聞いた時、Gofrillerと大差ない印象を受けました。少なくとも、Friedlanderの音を聞いた時の衝撃は受けませんでした。が、実際聴き比べてみると一目(聴?)瞭然ですね。
BlakusもFriedlanderも、もっともっと使いこなしていろんな楽曲を制作したいと思います! レガートの繰り上げ作業は大変ですけど、その労力に答えてくれる音源だと思います。