ようこそDJI OSMO POCKET
■ 前置き ■
先日、知り合いにDJI OSMO POCKETを見せてもらったのですが、かつてステディカムスムージーの購入を本気で検討した僕としては浦島太郎状態(笑) 技術の進歩は素晴らしい!
というわけで、一目惚れしポチりました。と書くと即断即決のようですが、実際はYouTubeでレビュー動画を観たりして散々悩みました。何に悩んだかというと……
縦揺れを吸収しきれていない
いろんな動画を観ましたが、どの動画も多少の縦揺れが残っていたのです。ステディカムスムージーのヌルヌル映像に目が慣れてしまっていることもあり、少しの揺れでも妥協ができない(苦笑)
じゃあなぜ購入したのかというと、ある情報により希望の光が見えたから。地面と垂直にカメラを構えるのではなく、多少傾けると揺れが緩和されるとかなんとか。その辺に期待して購入に踏み切りました。
それとステディカムスムージは、縦揺れは吸収してくれるものの横揺れが不自然なんですよ。なので、OSMO POCKETと比較すると一長一短。縦をとるか横をとるか的な。これは判断に迷いますが、ゴツさをとるかコンパクトさをとるかなら、迷わずコンパクトさでしょう。
画角が狭い
魚眼好きの僕としては狭すぎる。この件については、どうしようもないのでアタッチメントに期待。
ピントが甘い
極端に表現するとボヤけて見える。控えめに表現すると眠たい。
カクカクして見える
多分、処理が追いつかなくてコマ落ちしてるんだろうな。中華製だし。しかし実際に1コマ1コマチェックしてみると、そういうわけではない。
しばらくして、OSMO POCKETのシャッタースピードが速いことに気がついた。フレーム1枚1枚にブレが少ないため、カクカクして見えるわけですね。
ならば、マニュアル設定でシャッタースピードを落とせばいいじゃん。と思ったのですが、OSMO POCKETのレンズはかなり明るいため、それをやると白飛びの可能性が出てくる。なので、日中の撮影はNDフィルタが必須?
画質が悪い
特に動きの速いシーンなど、圧縮によるブロックノイズが酷い動画が多かった。撮影時のクオリティ設定のせい? 最高画質ならきれいに撮れる?
iPhoneとの連携
iPhoneと繋いで専用アプリから設定や制御ができるそうだけど、専用アプリからしか設定できない項目が多いらしい。いちいち繋がないとならないので、これはめんどくさい。ワイヤレスにも対応していない。
ワイヤレスモジュール
いくつかのレビュー動画を見た限りでは、とてもじゃないけど使い物にならない。酷すぎる。よく商品化しようと思ったよなあ。罪悪感はなかったのかね?
でも、台として使うには安定感ありそう(笑) モジュール経由で充電できるみたいなので、ドックとしても役立ちそう。
以上が買う前の不満点。よくもまあ、こんなに不満があって購入したもんだ。てか注文後も、後悔が40%くらい残ってましたよ。
■ 開封 ■
で、届きました。
どんなガジェットも、開封時はワクワクします(笑)
おお、想像以上に小さい!
■ 撮影 ■
というわけで、さっそく試し撮りしてみました。なお以下の動画は、すべて固定モードで撮影。映像、音声共にすべて未加工です(一部フェード処理あり)。また解像度はFHD、フレームレイトは30fpsです。4Kとか60fpsとか、興味がないので未検証です(笑)
まずは日中の歩き撮り。例によってOSMO POCKETを斜めに構えてみましたが、やはり縦揺れが気になります。これはもうしょうがないのかなあ。
ただ、心配だったノイズや眠みは杞憂でした。汚く見えたのは、YouTubeによる再エンコが原因。手始めにノーマル画質で撮ってみたのですが、これならスーパーファインにしなくても良さそう。
ちなみにスマホを見るようなスタイルで撮ったせいか、カメラの存在に気付いた人がほとんどいなかったのは面白かったです(笑)
続いて、夜の歩き撮り。噂どおり、とても明るく撮れます。ここまで明るいと、暗部がノイズだらけだったりするのですが、そんなこともありませんでした。
鞄と一緒にOSMO POCKETを握って撮ってみる。鞄の重みで手ブレが安定することに期待したけど、残念ながら改善はされませんでした。
でもiPhoneでこの持ち方をすると波間に浮かぶ船の如く揺れるので、やはりOSMO POCKETのジンバルの威力は素晴らしい。子供の視点みたいで面白いこともあり、今後はこの撮影方法も活かそうと思います。
今度は、ジンバルの反応速度を速いモードで試してみました。が、大失敗。相変わらず縦揺れする上に、パンの補正が強引ときたもんだ。というわけで、今後は低速モードに決定。
ちなみに音声はありません。自分の息づかいが気持ち悪かったのでカット(苦笑)
夜の部。ジンバルは高速モード。こちらも音声はカット。
場所を変えて歩き撮り。ジンバルは高速モード。
AdphoxのBME-200を使ってバイノーラル録音をしようかと考えていたのですが、何となくやめておきました(笑) 音声の別録りは、OSMO POCKETを完全に把握してからにしよう。
こちらはタイムワープもどき。編集で20倍速にしてみました。長時間歩いたため相当カメラワークが不安定だったはずなのに、意外となめらかで驚きました。
ただこの動画もジンバルは高速モードだったため、左右の揺れが不自然。時間があったら、低速モードでリベンジしてみたいところです。
このように編集で早回しにした方が全体的、または部分的な速度調節が可能なので、個人的にはGoProのような「機能としてのタイムワープ」は必要ないかなあ。まあ「動画の容量を節約できる」「編集の手間が省ける」というメリットはありますけどね。
続いてiPhone Xとの撮り比べ。本当なら真っ先にやるべきでしたが、なかなか時間がとれず……。GoProとはよく比較されますが、iPhoneと比較すると果たしてどうなのか?
画質や手ブレ補正共にiPhone Xも負けてないはず! そんなイメージだったけど、どちらもOSMO POCKETの圧勝。てかiPhone Xってこんな酷かったっけ!? ちょっとショック(笑)
ちなみに画角の狭いOSMO POCKETですが、こうやって比較するとiPhone Xよりは広い感じですね。
ついでにちょっと実験。腕を脇につけて、敢えてカメラに歩行時の振動をダイレクトに伝えてみました。それによりOSMO POCKETが「揺れ」を「ブレ」と認識し、手ブレ補正の精度が上がるのでは? と思ったんだけど、余計に揺れてしまいましたとさ(苦笑)
■ モーションラプス ■
やー、作例はチャチいですが(苦笑)、機能としてはすごいですね! これまでは、専用の台を使わなきゃなりませんでしたから! お手軽にモーションラプスができるなんて嬉しすぎます。
ちなみに設置場所が不安定で、且つ風が強くてOSMO POCKETが池ポチャしないか不安でなりませんでした(笑)
後ろにベンチがあり座れば寛げたのですが、如何せん池ポチャが心配で片時もOSMO POCKETから離れられませんでした(笑)
モーションラプスは、ちゃんとした台を買ってからにした方が良いですね。そしてやはりじっくり腰を据えないと、10分やそこらでは見応えのある映像は撮れません。
■ 実際に使ってみた上での不満点 ■
縦揺れ
いろいろ試行錯誤してみたものの、結局縦揺れは防げませんでした。次のモデルへ期待。
画角
狭い! がしかし、iPhoneよりは広い? アタッチメントへ期待。
iPhoneとの連携
物理的にiPhoneと接続しないとマニュアル設定ができないのは不便すぎ。
ワイヤレスモジュール
結局注文しました。まだ届いていないのでわかりませんが、いろんな人のレビューを見る限りでは使いものにならない危険性あり。なのでファームウェアのアプデに期待しつつ、ドック用途として購入。
という感じです。総評としては「買って良かった」です。ですが、まだまだ満足できません(笑) これからジャンジャン改善されることでしょうし、今後は他メーカーからもこの手のカメラが発売されることでしょう。これからに期待です。
先日、知り合いにDJI OSMO POCKETを見せてもらったのですが、かつてステディカムスムージーの購入を本気で検討した僕としては浦島太郎状態(笑) 技術の進歩は素晴らしい!
というわけで、一目惚れしポチりました。と書くと即断即決のようですが、実際はYouTubeでレビュー動画を観たりして散々悩みました。何に悩んだかというと……
いろんな動画を観ましたが、どの動画も多少の縦揺れが残っていたのです。ステディカムスムージーのヌルヌル映像に目が慣れてしまっていることもあり、少しの揺れでも妥協ができない(苦笑)
じゃあなぜ購入したのかというと、ある情報により希望の光が見えたから。地面と垂直にカメラを構えるのではなく、多少傾けると揺れが緩和されるとかなんとか。その辺に期待して購入に踏み切りました。
それとステディカムスムージは、縦揺れは吸収してくれるものの横揺れが不自然なんですよ。なので、OSMO POCKETと比較すると一長一短。縦をとるか横をとるか的な。これは判断に迷いますが、ゴツさをとるかコンパクトさをとるかなら、迷わずコンパクトさでしょう。
魚眼好きの僕としては狭すぎる。この件については、どうしようもないのでアタッチメントに期待。
極端に表現するとボヤけて見える。控えめに表現すると眠たい。
多分、処理が追いつかなくてコマ落ちしてるんだろうな。
しばらくして、OSMO POCKETのシャッタースピードが速いことに気がついた。フレーム1枚1枚にブレが少ないため、カクカクして見えるわけですね。
ならば、マニュアル設定でシャッタースピードを落とせばいいじゃん。と思ったのですが、OSMO POCKETのレンズはかなり明るいため、それをやると白飛びの可能性が出てくる。なので、日中の撮影はNDフィルタが必須?
特に動きの速いシーンなど、圧縮によるブロックノイズが酷い動画が多かった。撮影時のクオリティ設定のせい? 最高画質ならきれいに撮れる?
iPhoneと繋いで専用アプリから設定や制御ができるそうだけど、専用アプリからしか設定できない項目が多いらしい。いちいち繋がないとならないので、これはめんどくさい。ワイヤレスにも対応していない。
いくつかのレビュー動画を見た限りでは、とてもじゃないけど使い物にならない。酷すぎる。よく商品化しようと思ったよなあ。罪悪感はなかったのかね?
でも、台として使うには安定感ありそう(笑) モジュール経由で充電できるみたいなので、ドックとしても役立ちそう。
以上が買う前の不満点。よくもまあ、こんなに不満があって購入したもんだ。てか注文後も、後悔が40%くらい残ってましたよ。
■ 開封 ■
で、届きました。
どんなガジェットも、開封時はワクワクします(笑)
おお、想像以上に小さい!
■ 撮影 ■
というわけで、さっそく試し撮りしてみました。なお以下の動画は、すべて固定モードで撮影。映像、音声共にすべて未加工です(一部フェード処理あり)。また解像度はFHD、フレームレイトは30fpsです。4Kとか60fpsとか、興味がないので未検証です(笑)
ただ、心配だったノイズや眠みは杞憂でした。汚く見えたのは、YouTubeによる再エンコが原因。手始めにノーマル画質で撮ってみたのですが、これならスーパーファインにしなくても良さそう。
ちなみにスマホを見るようなスタイルで撮ったせいか、カメラの存在に気付いた人がほとんどいなかったのは面白かったです(笑)
でもiPhoneでこの持ち方をすると波間に浮かぶ船の如く揺れるので、やはりOSMO POCKETのジンバルの威力は素晴らしい。子供の視点みたいで面白いこともあり、今後はこの撮影方法も活かそうと思います。
ちなみに音声はありません。自分の息づかいが気持ち悪かったのでカット(苦笑)
AdphoxのBME-200を使ってバイノーラル録音をしようかと考えていたのですが、何となくやめておきました(笑) 音声の別録りは、OSMO POCKETを完全に把握してからにしよう。
ただこの動画もジンバルは高速モードだったため、左右の揺れが不自然。時間があったら、低速モードでリベンジしてみたいところです。
このように編集で早回しにした方が全体的、または部分的な速度調節が可能なので、個人的にはGoProのような「機能としてのタイムワープ」は必要ないかなあ。まあ「動画の容量を節約できる」「編集の手間が省ける」というメリットはありますけどね。
画質や手ブレ補正共にiPhone Xも負けてないはず! そんなイメージだったけど、どちらもOSMO POCKETの圧勝。てかiPhone Xってこんな酷かったっけ!? ちょっとショック(笑)
ちなみに画角の狭いOSMO POCKETですが、こうやって比較するとiPhone Xよりは広い感じですね。
■ モーションラプス ■
ちなみに設置場所が不安定で、且つ風が強くてOSMO POCKETが池ポチャしないか不安でなりませんでした(笑)
モーションラプスは、ちゃんとした台を買ってからにした方が良いですね。そしてやはりじっくり腰を据えないと、10分やそこらでは見応えのある映像は撮れません。
■ 実際に使ってみた上での不満点 ■
いろいろ試行錯誤してみたものの、結局縦揺れは防げませんでした。次のモデルへ期待。
狭い! がしかし、iPhoneよりは広い? アタッチメントへ期待。
物理的にiPhoneと接続しないとマニュアル設定ができないのは不便すぎ。
結局注文しました。まだ届いていないのでわかりませんが、いろんな人のレビューを見る限りでは使いものにならない危険性あり。なのでファームウェアのアプデに期待しつつ、ドック用途として購入。
という感じです。総評としては「買って良かった」です。ですが、まだまだ満足できません(笑) これからジャンジャン改善されることでしょうし、今後は他メーカーからもこの手のカメラが発売されることでしょう。これからに期待です。