ピアノ五重奏曲「魔女」第1楽章

 珍しく映像に合わせて作った楽曲。ここでは映像については省略させていただきます。来週あたり、この曲のMVを公開しますので、よろしければご覧ください。
 この曲は12音音階というのとは異なりますが、12のコードを使用し、すべてのコードをハーフディミニッシュにしました。Cø C#ø Dø D#ø 〜といった感じです。
 こういうアプローチは、例えば「curious Hotel」とか「組曲「Q」」の第3曲や第7曲等でやってますが、「curious Hotel」はホールトーンスケール、「組曲「Q」」は第3曲がディミニッシュスケール、第7曲はホールトーンスケール。
 この「魔女」も、最初はディミニッシュスケールでした。が、なんかちょっとちがうので、ハーフディミニッシュに変更してみたところしっくりきた感じです。
 スケールは、全半全半全全という前半はディミニッシュで、後半はホールトーン。もともとディミニッシュで作っていたものを、途中からハーフディミニッシュに変更したのでこのようなスケールに至ったのですが「ハーフディミニッシュならロクリアンの方が良かったのでは?」ということに後から気づき、完成してからちょっと後悔。なので第2楽章以降は、ロクリアンで作ろうと思ってます。
 ちなみにピアノはMODARTTのPianoteq、弦はAudiomodelingのSWAM Stringsです。やー、本当にSWAMはいい!

 さて、このような無調性音楽ってどのような印象を受けるでしょうか? ホラー映画のような「恐怖」を感じますか? それとも「美しさ」を感じますか?
 僕は、曲調にもよりますが後者です。常々、美と恐怖って紙一重だと思ってますし。もちろん優しい音楽で美を表現するのも良いのですが、今回はこのような形で美を表現してみました。

7/30/2023 21:13 music chamber

comments & TB (0)

name

trackback URL