Logic Studio使用レポート(Logic Pro 8編)
ここ数日ずっといじってたのですが、ようやくいろいろと把握してきたので、ここらで使用感など。
長文なので結論を先に書きますと、全体的には好印象。しかし細かいバグ、困った仕様がかなり多いので早急に対処してほしいところです。
■重い?
スクロール等がもっさりしているとの噂でしたが、僕の環境だとあまり気になりませんでした。
あと、前のヴァージョンは起動後に小窓が出て、データベースだのツリーだのの更新がウザかったですが、本ヴァージョンではそれがなくなり起動そのものも若干早くなった気がします。
■高音質?
前のヴァージョンに比べ、音質が改善されたとの噂。
厳密に聞き比べてはいませんが、特に「音が良くなった!」という印象はありませんでした。が、う〜ん、言われてみると良くなったような気もしてきますが……実際のところどうなんでしょうね?(笑)
■シングルウィンドウ
今回のヴァージョンからシングルウィンドウスタイルがコンセプトとなりました。
起動するとこんな感じ。僕の17インチモニタの解像度は1280x1024なんですが、両サイドのタブに圧迫されてワークエリアがかなり狭い。タブはてっきりリサイズできるものと思っていましたが、表示を消すことはできてもリサイズは不可でした。
なので、1600x1200にしました。
僕は普段、マスターアウトにインサートしたMultiMeter(画面右下)を常時開いて作業するので、目下こいつの置き場に困ってます(苦笑)
本当はCPUメーターも常時開きたいところですが、完全に置き場がない。負担率は画面の下に小さく表示されるので断念。
それにしても、文字が小さくなってしまって視認性が悪い(苦笑) こうなるとディスプレーはデュアルか19インチ辺りのワイドにしないと厳しいですね。デュアルなら、片方にミキサーを配置して効率アップを図れますし。
■タブ
マウスのスクロールホイールがアクティブなタブにしか効かない。Final Cut Proの場合はアクティブ、非アクティブに関わらずマウスカーソルの直下のタブ内がスクロールするので、Logicもそういう仕様にしてほしいです。
■アレンジウィンドウ
リージョンを選択すると画面下部のピアノロールに内容が表示されますが、便利なのは複数のリージョンを表示させられること。
これまでも、フォルダーにまとめれば可能だったと思いますが、今回のヴァージョンでかなり手軽になりました。
■AUX
BUSが廃止されAUXに統一されたようです。BUS自体は旧ヴァージョンとの互換性のために残り、裏で活躍(笑)するそうです。
だったら……
センドや出力先を指定する部分に、なぜ「AUX」ではなく「BUS」と表記されるのかが疑問。
まあ、「バスという経路を伝ってAUXへ送られる」という考え方なんだと思いますが、ユーザーにとって経路なんてどうでも良いと思うんですけどね。だってBUSから分岐できるわけではなく、行き先は指定したAUXなんですから。実際、この辺がややこしくて把握に時間がかかってしまいました。
■マルチティンバー
これは本当に便利になりました!
トラック数を指定すると……
アレンジウィンドウ上に指定数分のトラックが出現。
今まではエンバイロメントでの設定が面倒だったのでトラック数分のマルチティンバー音源(例えばKontakt)を起ち上げてましたが、今後はこの機能を積極的に使いたいと思います。
ところが、ここで大問題が!
任意のトラックにMIDI CCを入力すると、全てのトラックに同様の数値が送信されてしまうのです。例えば、ボリュームを絞ると全てのトラックが絞られてしまう。パンで右に振ると、全てが右へ……といった感じです。各トラックには別々のMIDIチャンネルが割り当てられているにも関わらずです。
ボリュームやパンの制御は出力先のAUXで行えますが、モジュレーションやベンド、エクスプレッション、ペダル等はCCで送信しなければならないわけで、これではマルチティンバーの意味が全くない。バグなのか? 単に僕の操作が間違えているのか? この件については、もっと調べねばなりません。
< 10/2追記 >
僕の凡ミスでしたm(_ _)m
■マルチアウト
+ボタンをクリックするだけで、隣に出力先であるAUXが追加されます。
例えばEXS24でドラムを使う場合、僕はルーティングが面倒なので、シンバル、タム、ハイハット、スネア、バスドラと必要なだけEXS24を起動していましたが(苦笑)、これはかなりお手軽です。ドラムは1トラックで打ち込んだ方が編集しやすいですしね。
ところが、再度ミキサーウィンドウを開くと配置が変わってる。せっかく音源とAUXがセットで表示されていたのに離れてしまっている。これでは視認性が悪い。
よく見ると、並び順(表示方法?)を指定するボタン(画像右上)が、「アレンジ」から「すべて」に変わっている。どうやら、リンク(画像左上)が有効になっているとこうなってしまうようです。
■アレンジウィンドウ上のハイパードロー
まず、Logicデフォルトのバールーラは1小節からです。ですが、僕は0小節からにしてます。なぜなら、各トラックの初期設定を0小節の位置に書き込みたいからです。
なので、今回も0小節スタートのテンプレートを作ったわけですが……その途端、アレンジウィンドウ上のハイパードローに問題が発生。
2小節の位置をクリックすると、なぜか3小節にノードが生成される。3小節の位置をクリックすると4小節に。事実上、2小節目以降にしかノードが打てない。
しかし、スタート地点を1小節にすると正常に打てる。
つまり0にすると、Logicが1小節間違えて処理してしまうんですね。
こういうバグ、どうして検証時に発見されないのか不思議。それとも、0小節から使用する僕のケースが珍しいんですかね???
ピアノロール画面のハイパードローについては問題ないので、今後はそっちを使おうと思いますorz
■オートメーション
再生しながらノードを変更すると、リアルタイムに反映されるので便利になりました。
しかし、ここにもバグが(苦笑)
オートメーションをオン。
ライン上をクリックしノードを作成。問題なし。
ところが、ライン上以外をクリックすると最初のノード値が変わってしまうのです!
バーが後方に位置した状態でノードを作ると、なぜかこんなにずれてしまいます!
各パートのバランスを整え、いざオートメーションで作り込む……という段階でこんなにずらされてはシャレになりません。
ただ、幸いこの現象は最初のノード生成時のみで、2つめ以降は問題ないようです。
対処方法はライン上をクリックしてノードを作るか、キーコマンドを使うか……ですね。
■レベル表記
デフォルトだとdb表記ですね。
僕は数値表記の方が好きなので、いちいち切り替えるのが面倒。
好み云々以前に、db表記時に数値が二桁行くと小数点以降がはみ出して見えません(苦笑) これじゃ正確なレベル調整ができないって(呆)
■ES2
以前のヴァージョンは、デフォルトの音色がシンプルな正弦波だったので音作りがしやすかったのですが、今回のデフォルト音色はデフォルトと呼ぶにはどうかと……。
■まとめ
他にもキーコマンドのバグと仕様変更、ライブラリタブの使い勝手等細かい不満はいろいろあるんですが、キリがないのでこの辺にしておきます(苦笑)
それにしても、やはりAppleはツメが甘いですね。リリースするにあたっていろいろと事情があるんでしょうけど、ある程度のバグをフィックスしてから世に出してほしいものです。僕らはベータテスターじゃないんだから!
でも、こうなったら使い続けますよ(苦笑) 一時は改善が図られるまでVer7を使おうかと思いましたけどね。
■予告
次回はSoundtrack Pro 2の使用感を書きたいと思ってます。が、ちょこっといじった印象では、Ver1からの改善がまったく感じられないので書き上げるモチベーションがあるかどうかorz
長文なので結論を先に書きますと、全体的には好印象。しかし細かいバグ、困った仕様がかなり多いので早急に対処してほしいところです。
■重い?
スクロール等がもっさりしているとの噂でしたが、僕の環境だとあまり気になりませんでした。
あと、前のヴァージョンは起動後に小窓が出て、データベースだのツリーだのの更新がウザかったですが、本ヴァージョンではそれがなくなり起動そのものも若干早くなった気がします。
■高音質?
前のヴァージョンに比べ、音質が改善されたとの噂。
厳密に聞き比べてはいませんが、特に「音が良くなった!」という印象はありませんでした。が、う〜ん、言われてみると良くなったような気もしてきますが……実際のところどうなんでしょうね?(笑)
■シングルウィンドウ
今回のヴァージョンからシングルウィンドウスタイルがコンセプトとなりました。
僕は普段、マスターアウトにインサートしたMultiMeter(画面右下)を常時開いて作業するので、目下こいつの置き場に困ってます(苦笑)
本当はCPUメーターも常時開きたいところですが、完全に置き場がない。負担率は画面の下に小さく表示されるので断念。
それにしても、文字が小さくなってしまって視認性が悪い(苦笑) こうなるとディスプレーはデュアルか19インチ辺りのワイドにしないと厳しいですね。デュアルなら、片方にミキサーを配置して効率アップを図れますし。
■タブ
マウスのスクロールホイールがアクティブなタブにしか効かない。Final Cut Proの場合はアクティブ、非アクティブに関わらずマウスカーソルの直下のタブ内がスクロールするので、Logicもそういう仕様にしてほしいです。
■アレンジウィンドウ
これまでも、フォルダーにまとめれば可能だったと思いますが、今回のヴァージョンでかなり手軽になりました。
■AUX
BUSが廃止されAUXに統一されたようです。BUS自体は旧ヴァージョンとの互換性のために残り、裏で活躍(笑)するそうです。
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だったら……
まあ、「バスという経路を伝ってAUXへ送られる」という考え方なんだと思いますが、ユーザーにとって経路なんてどうでも良いと思うんですけどね。だってBUSから分岐できるわけではなく、行き先は指定したAUXなんですから。実際、この辺がややこしくて把握に時間がかかってしまいました。
■マルチティンバー
これは本当に便利になりました!
今まではエンバイロメントでの設定が面倒だったのでトラック数分のマルチティンバー音源(例えばKontakt)を起ち上げてましたが、今後はこの機能を積極的に使いたいと思います。
任意のトラックにMIDI CCを入力すると、全てのトラックに同様の数値が送信されてしまうのです。例えば、ボリュームを絞ると全てのトラックが絞られてしまう。パンで右に振ると、全てが右へ……といった感じです。各トラックには別々のMIDIチャンネルが割り当てられているにも関わらずです。
ボリュームやパンの制御は出力先のAUXで行えますが、モジュレーションやベンド、エクスプレッション、ペダル等はCCで送信しなければならないわけで、これではマルチティンバーの意味が全くない。バグなのか? 単に僕の操作が間違えているのか?
< 10/2追記 >
僕の凡ミスでしたm(_ _)m
■マルチアウト
例えばEXS24でドラムを使う場合、僕はルーティングが面倒なので、シンバル、タム、ハイハット、スネア、バスドラと必要なだけEXS24を起動していましたが(苦笑)、これはかなりお手軽です。ドラムは1トラックで打ち込んだ方が編集しやすいですしね。
よく見ると、並び順(表示方法?)を指定するボタン(画像右上)が、「アレンジ」から「すべて」に変わっている。どうやら、リンク(画像左上)が有効になっているとこうなってしまうようです。
■アレンジウィンドウ上のハイパードロー
まず、Logicデフォルトのバールーラは1小節からです。ですが、僕は0小節からにしてます。なぜなら、各トラックの初期設定を0小節の位置に書き込みたいからです。
なので、今回も0小節スタートのテンプレートを作ったわけですが……その途端、アレンジウィンドウ上のハイパードローに問題が発生。
つまり0にすると、Logicが1小節間違えて処理してしまうんですね。
こういうバグ、どうして検証時に発見されないのか不思議。それとも、0小節から使用する僕のケースが珍しいんですかね???
ピアノロール画面のハイパードローについては問題ないので、今後はそっちを使おうと思いますorz
■オートメーション
再生しながらノードを変更すると、リアルタイムに反映されるので便利になりました。
しかし、ここにもバグが(苦笑)
各パートのバランスを整え、いざオートメーションで作り込む……という段階でこんなにずらされてはシャレになりません。
ただ、幸いこの現象は最初のノード生成時のみで、2つめ以降は問題ないようです。
対処方法はライン上をクリックしてノードを作るか、キーコマンドを使うか……ですね。
■レベル表記
■ES2
以前のヴァージョンは、デフォルトの音色がシンプルな正弦波だったので音作りがしやすかったのですが、今回のデフォルト音色はデフォルトと呼ぶにはどうかと……。
■まとめ
他にもキーコマンドのバグと仕様変更、ライブラリタブの使い勝手等細かい不満はいろいろあるんですが、キリがないのでこの辺にしておきます(苦笑)
それにしても、やはりAppleはツメが甘いですね。リリースするにあたっていろいろと事情があるんでしょうけど、ある程度のバグをフィックスしてから世に出してほしいものです。僕らはベータテスターじゃないんだから!
でも、こうなったら使い続けますよ(苦笑) 一時は改善が図られるまでVer7を使おうかと思いましたけどね。
■予告
次回はSoundtrack Pro 2の使用感を書きたいと思ってます。が、ちょこっといじった印象では、Ver1からの改善がまったく感じられないので書き上げるモチベーションがあるかどうかorz