今週の音楽「組曲「Q」第4曲」はいかが?
大音量の呪い
 トラックダウン時の個人的な心がけ。「いろんなモニタ環境でチェックする」というのは大前提なので省略。今回は、ちょっとちがった視点で。

 楽曲の制作中、僕は普段よりも大きなボリュームで作業します。
 メリットは、微細なパートまで聞き取れる点でしょうか。他ならぬ自分の楽曲ですから、細部までつくり込みたいですよね。
 そして何よりも、ボリュームが大きいとテンションが上がります(笑) やー、孤独な作業の中で、テンションは大事です。

 そんなわけで曲が完成。が、普段のボリュームで聴いてみると迫力に欠けていたり、バランスが変だったりすることがしばしば。なぜなのか考えてみたところ、2つの原因に辿り着きました。

  • 音の特性
    音というのは、大きくなればなるほど高域と低域が強調される。

  • モニター機器
    スピーカーにしろヘッドフォンにしろイヤフォンにしろ、出力するにあたって「適切レベル」というものがある。

 どちらも、大音量で作業をすることにより原音が変質するわけです。つまり、変質した音に対してバランスをとることになるわけですね。
 いや、バランスだけではありません。EQ、コンプ、リヴァーブ、といったエフェクトも大いに影響します。
 通常のボリュームでチェックしてみたらハイが足りなかった。ローが出すぎていた。コシがなかった。響きが足りなかった。などなど。

 なので僕は、楽曲が完成したら通常かそれよりも小さい音量でチェックすることにしてます。オススメです。

6/10/2013 22:57 note tips

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