Friedlander VS STRADIVARI
- < 気に入った点 >
- ラウンドロビン
- スタッカートの音価のコントロール
- ビブラートのコントロール(深さ、スピード、タイプ)
- ポルタメントのコントロール
- アップボウ&ダウンボウ
- ボウノイズリダクション
- アンサンブルモード(最大8台)
- < 残念だった点 >
- ピチカートなし
- トリルなし
- トレモロなし
- レガート(本音源の場合スラー)がモタる
- もっと深いビブラートがほしい
まだまだ効果のわからないバラメータがいくつかありますが、ざっといじった感じでは以上のようなファーストインプレッションでした。
この音源も抑揚にはエクスプレッションを使うのですが、これがちょっと曲者でしてスタッカートには反映されないという(苦笑) これじゃあ使いものになりません。なので抑揚付けには、これまで通りの独自手法を使うことにしました。
その代わりといってはアレですが、スタッカート時にエクスプレッションを動かすと何と音価を変えられるのです。つまり刻み時に徐々に音価を長くしたり、逆に短くしたりすることが可能。これはすごい!
スラーは、レガートモード時にC#2を押さえている間のみ有効のようです。このような仕様は初めてなので、ちょっと戸惑ってます。
それにしても、スラーがモタります。手弾きではモタらないんだけど、打ち込むとなぜかモタります。謎です。16分ほど(場合によってはそれ以上)先行させて丁度良いくらいでした。これは仕様なのか? それともLogic Proが何か悪さをしているのか? まだよくわかりません。
ビブラートは、「Default」「Progressive」「Open String」「Gentle」「Passionate」の4パターンが用意されてます。
個人的には「Passionate」がお気に入りなのですが、もっと激しいタイプも欲しかったなあ。Garritan STRADIVARIもそうなんですが、どうもソロ弦ライブラリってビブラートが弱いです。
ちなみにビブラートは、深さをモジュレーションで、スピードをCC14で制御できます。例えば白玉の際に徐々にビブラートを速め、そして減退させるようなことが可能。つまり、細かい表情付けに一役買ってくれるわけですね。うーん、それだけにもっと激しいビブラートがほしかった……。
それらビブラートの状態を視覚化したものが、上部の「VIVRATO DISPLAY」ですね。横軸が深さ、縦軸がスピードを表してます。プレイバックしながら見てると面白いです(笑)
ビブラートの質はAmplitudeやPitchをCCで制御することでも変えられるようです。ここをいじれば、深いビブラートが得られそう。
がしかし! いじった途端VIVRATO DISPLAYが反応しなくなってしまいましたorz バグ? それとも僕が、仕組みを理解していないせいか?
ポルタメントの指定については、音符同士を重ね、且つ後続の音符のベロシティを弱めることでポルタメントの時間を設定する感じです。
STRADIVARIも同様の指定方法。まあ、たまに滑らかに繋いでくれないことがあったりするので(苦笑)、その点においてもVFの方が優秀です。
と言うわけで、既成の曲をFVでリメイクしてみました。まずは、オリジナルヴァージョン。仕様音源は、これまで愛用していたSTRADIVARIです。
「ヴァイオリンとピアノによる小品集 第1曲」
続いてFVヴァージョン。
「ヴァイオリンとピアノによる小品集 第1曲 (ver.Friedlander)」
いかがでしょうか? 両者、リバーブの設定が異なるので比べづらいかもしれません。最近はドライな音が好きなもので(笑)
STRADIVARIは、けっこう前に開発が終了となった音源なのですが「クセがなく抑揚が付けやすい」「コントロールがシンプル」「起動がそこそこ軽い」「現行のソロ弦ライブラリの中ではリアルな方」といった理由で未だに気に入って使ってます。そう、今までは……。
今後はFVにどっぷり依存しそうです。いや、します(笑) 欲を言えば、今後のアップデートでアーティキュレーションを増やしてくれると嬉しいのですが……。
ともあれ、まだまだ謎の部分が多いので、何か発見があったら備忘録的な意味も含めてブログかTwitterに投稿しようと思います。