後記
今回の第3曲のような曲調は、一度はつくってみたい曲でした。「どうすればつくれるか?」何年も悩みました。その間、仕事で何回かつくる機会があり、その度に試行錯誤を繰り返しました。変拍子を取り入れてみたり、マイナースケールにしてみたり。前者については有効でした。が、問題は後者。緊迫感は出るものの、不気味さやパニック感が出ないのです。それは音階を替えてみても同様。かと言って、メジャースケールを散りばめると途端にイメージが崩れる。
で、丁度「ブラン城」をつくる際、ある実験を思いつく。それは、全てのコードをディミニッシュにすること。そうすることにより3通りの調を行ったり来たりすることになるので、不安感を煽ることも可能ですし。
結果は見事成功。この曲は緊迫感よりも不気味さの方が強いので、今回第3曲で改めてこの手法を使用してみたわけです。
もっとも、この手の曲がすべてこの手法でつくられているかはわかりません。むしろ、そうではない可能性が高いと思います。が、僕は今後もこの手法を用いたいと思います。もしかしたらこの組曲の中でまた使うかもしれません。
で、丁度「ブラン城」をつくる際、ある実験を思いつく。それは、全てのコードをディミニッシュにすること。そうすることにより3通りの調を行ったり来たりすることになるので、不安感を煽ることも可能ですし。
結果は見事成功。この曲は緊迫感よりも不気味さの方が強いので、今回第3曲で改めてこの手法を使用してみたわけです。
もっとも、この手の曲がすべてこの手法でつくられているかはわかりません。むしろ、そうではない可能性が高いと思います。が、僕は今後もこの手法を用いたいと思います。もしかしたらこの組曲の中でまた使うかもしれません。
そんな経緯があったのですね。
全てのコードをディミニッシュに...メモメモ
そうなんですよ(笑)
あ、勢いで「見事成功」なんて書いてしまいましたが……う〜ん、少なくともイメージに合う曲はつくれたと思ってます。
>アネモネさん
えっと、ディミニッシュは、スケールがCdim、C#dim、Ddimの3パターンしかありません。
そこから上のD#dim、Edim、Fdimは、それぞれCdim、C#dim、Ddimと同じですから。
なので、今回のようにスケールを無視ししてディミニッシュコードを使用すると、部分転調を繰り返すことになりますよね。
「そうすることにより不安定さを生むことができるのでは」と思ったんです。
普段ディミニッシュコードとは無縁なので勉強になりました。
それにしても奥深い...